長崎県橘湾でカタクチイワシを漁獲している中型まき網船団「天洋丸」です~煮干いりこ、エタリの塩辛、自転車飯の素

中型まき網漁業

中型まき網漁業とは

橘湾で操業している中型まき網漁業は,魚群を探索し、集魚灯を点灯して集魚し、帯状の網を素早く入れ、魚群の周りを大きな円を描いて網で取り囲み、網の下を絞りながら漁獲します。
別名、巾着網(きんちゃく)と呼ばれています。
対象となる魚種は、イワシ、アジ、サバのみです。
巾着網

一晩の流れ

夜間の集魚灯に集まるカタクチイワシの群れを漁獲するため、夜(基本は19時)京泊港から出航します。
魚を集める集魚灯のついた探索船(灯船)、漁網を載せた本船(網船)、魚を運搬する運搬船などで天洋丸船団が構成されています。
探索船がソナー、魚群探知機で魚群を確認します。
魚群を確認すると、灯船が集魚灯で海面を照らし、魚を引き寄せます。
網船はレッコ船に網の一端を渡し、灯船と魚群を取り囲むように網を入れていきます(投網)。
魚群を包囲したら、レッコ船から網の一端を受け取り、底を絞り込み、網の輪を小さくしていきます。
裏こぎ船が網船を引っ張り、網の中に入り込まないよう調整しながら揚網を開始します。
漁獲した魚は網船のウインチを用い、三角網(アゼ)で魚をすくい取り、運搬船の魚そうへ移されます。
運搬船は南串山町京泊港へ戻り、漁獲された魚(カタクチイワシ)はフィッシュポンプにて水揚され、すぐに煮干加工場に移して加工されます。
操業は朝日が昇るまで続けられ、一夜でだいたい5,6回投網します。
脂の少ない空腹状態のカタクチイワシはバラケ(夜明け)に捕れることが多く、上質の煮干原料となります。

操業風景
投網後の様子:本船、手前がレッコ船、奥は運搬船

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