長崎県橘湾でカタクチイワシを漁獲している中型まき網船団「天洋丸」です~煮干いりこ、エタリの塩辛、自転車飯の素

漁獲物の消費拡大

獲った魚を有効に活用するために・・・

カタクチイワシを食べよう

日本近海のカタクチイワシの潜在的資源量は膨大である、といわれていますが、資源水準と比べると漁獲量は高くありません。

理由としては、煮干加工に不向きな脂があるカタクチイワシはその利用技術が伴わないため、魚価が低迷し漁獲されないのです。

その一方で、近年はマイワシやサバの資源量が少なくなり、過剰な漁獲のため、資源量がなかなか回復せず減少の一途をたどっています。

このような中、資源量豊富なカタクチイワシの漁獲及び利用を増やすことが、マイワシやサバに対する漁獲圧力を減らすことになり、資源回復に大きく貢献するといわれています。

これを受け、現在、(独)水産総合研究センターでも、平成18年度からカタクチイワシの利用技術を開発するためのプロジェクトに取り組んでいます。

目の前の海にイワシが沢山がいるのに、採算があわないため出漁できない・・・今、カタクチイワシを漁獲対象魚としているまき網漁業は窮地に陥っています。

日本の沿岸漁業を守るために、水産資源を守るために私たちができること、それは、身近で豊富な資源であるカタクチイワシを適正価格で流通させ、消費することなのです。

郷土料理に注目する

平成20年のカタクチイワシの全国漁獲量は約35万トンです。用途別出荷量は食用が22%(うち煮干しが16%)、非食用が78%(うち養殖用又は漁業用餌料が67%)となっています。

食用利用率が低い理由として、鮮度低下が速いこと、魚体が小さいため機械で加工しにくいこと、などが挙げられます。

しかしながら、各地域に目を向けると、カタクチイワシは地域に根ざした独自の様々な加工品、料理があります。

カタクチイワシの消費を増やすためにも、郷土料理に注目し、先人の創意工夫に溢れるカタクチイワシ料理を普段の食生活に取り入れてみたいものです。

私達の住む雲仙市には「エタリの塩辛」があります。
天洋丸では、エタリの塩辛を普及活動を通じ、カタクチイワシの美味しさなどを伝えていきたいと考えています。

混獲魚について

天洋丸はカタクチイワシを狙って漁をしていますが、そのカタクチイワシを捕食する魚が一緒に網の中に混じることがあります。

魚が混じることは、選別作業の手間以外に魚体が傷み、いりこの質が落ちることになり、できれば混獲は避けたい、と思っています。しかし、カタクチイワシは食物連鎖のピラミッドの下に位置するため、やむを得ず混じってしまうことがあります。

天洋丸では、このようなカタクチイワシに混じって網に入った魚は、乗組員や関係者で分けるだけでなく、近所の人や知人友人に配って新鮮な魚を食べてもらっています。もちろん我が家でも美味しく食べています。

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参考:FRAニュースNo.7(水産総合研究センター)
   平成20年漁業・養殖業生産統計(農林水産省)
   平成20年産地水産物流通調査結果の概要(農林水産省)

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